イベント
- プレイベント[作品展示]
- ウィリアム・ケントリッジ
- 《時間の抵抗》
- 2014.02.08–03.16
- 場所:元・立誠小学校 講堂
- プレイベント[作品展示]
- ウィリアム・ケントリッジ
- 《時間の抵抗》
- 2014.02.08–03.16
- 場所:元・立誠小学校 講堂
「PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015」に先駆けて開催する唯一の作品展示、プレイベント[作品展示]ウィリアム・ケントリッジ《時間の抵抗》には、32日間の会期中に延べ6千人近く(リピーターを含む)の方が来場されました。作品の再生時間は30分間でしたが、2–3巡ご覧になっていた方が多い印象でした。展示のことを口コミで知ったという方や2回以上来てくださった方も多く、ご来場いただいた方から直接伺ったご感想やインターネット上での反響から、作品そのものの力を感じたプレイベントとなりました。
作品の詳細については、2月22日にウィリアム・ケントリッジ自身が来日しレクチャーを行いました。構想や制作の過程について、未発表の断片映像なども取り入れて、かつて俳優を目指したケントリッジならではのパフォーマンス性のある講演をしてくださり、内容に対する参加者の満足度は非常に高かった印象を受けています。当日は予想を大きく上回る600人近くの方に参加していただき、会場では1階・2階の全席が埋まると共に立ち見も多数発生。また、展示の会場でも会期最終日を除いて一日あたり最高の来場者数を記録しました。
PARASOPHIA初のパブリックプログラムとしては、今回のプレイベントを題材とし、サポートスタッフの研修やミーティング、5つのアクセスプログラム、12名の教職員が参加したティーチャーズプログラム、京都府と奈良県の10校の中学校・高校と児童館が参加したスクールプログラム、そして小学生を対象とし5組のご家族が参加したファミリープログラムを実施。多様な講師陣によるアクセスプログラムは満員続出で、あらゆる分野からの関心の高さが窺えました。
今回の作品の展示作業にあたり、《時間の抵抗》の制作陣から制作・技術・展示担当者としてギャヴァン・エックハート氏(音響)、ヨナス・ルンドクィスト氏(「象」)、サビーン・トゥーニセン氏(展示デザイン)の3名に来日していただきました。その3名のアシスタントとして、京都造形芸術大学、同志社大学、立命館大学から3名の学生にご協力いただきました。プレイベントとパブリックプログラムの運営面では、37名のサポートスタッフが主力となりました。関連イベントとして開催したケントリッジ本人のレクチャーでは、同志社大学から4名の学生に来場者の誘導に協力していただきました。また、作品の設営と撤収、そして会期中の各種イベントなどにおける写真と映像による記録については、京都精華大学と京都造形芸術大学から8名の学生のみなさまにご協力いただきました。展示作業風景の写真の一部は、FacebookとGoogle+にて公開しています。
(写真:四方邦熈)
プレイベント[作品展示]ウィリアム・ケントリッジ《時間の抵抗》
会期:2014年2月8日(土)–3月16日(日)
会場:元・立誠小学校 講堂
主催:京都国際現代芸術祭組織委員会、一般社団法人京都経済同友会、京都府、京都市
後援:公益財団法人稲盛財団、国際交流基金
特別協力:石川コレクション(岡山)
協力:京都工芸繊維大学、京都市立芸術大学、京都精華大学、京都造形芸術大学
助成:公益財団法人野村財団
認定:公益社団法人企業メセナ協議会
関連イベント:ウィリアム・ケントリッジによるレクチャー
ウィリアム・ケントリッジ「宿命からの逃走——《時間の抵抗》について」
講師:ウィリアム・ケントリッジ
日時:2014年2月22日(土)13:00–15:00
会場:先斗町歌舞練場
プレイベント アクセスプログラム
2月15日(土)プレイベント アクセスプログラム[映画技術史]森脇清隆「京都の映画——アートとエンターテインメントが交錯した時代」
2月16日(日)オープンリサーチプログラム/プレイベント アクセスプログラム[物語生成]円城塔「《時間の抵抗》へ寄せて」
3月1日(土)プレイベント アクセスプログラム[社会哲学]仲正昌樹「〈芸術の時間〉をめぐる哲学的考察——ハイデガー、ベンヤミン等の時間論の視点から、芸術における〈時間経験〉の意味について考える」
3月8日(土)プレイベント アクセスプログラム[科学・物理学]佐藤文隆「時間をつくる」
3月9日(日)プレイベント アクセスプログラム[美学・芸術学]吉岡洋「タイムマシン解体 ―空間化された時間・機械としての時間―」
ウィリアム・ケントリッジ●1955年南アフリカ共和国ヨハネスブルグ生まれ、同市を拠点に活動。「PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015」参加作家。詳細:ウィリアム・ケントリッジ